インカレ団体戦 2020 2.29-3.02

Report 12-5 松本祐樹 12-0 鈴木拡都 12-16 深尾圭貴

2020年インカレ団体戦レポートを書かせて頂きます京都大学 松本です。レースレポートは、鈴木と深尾で分担して書いています。

まず、新型コロナ騒動の中、適切なご指導とご判断のもと、運営してくださったすべての方々に代表してお礼申し上げます。

団体戦は僕たちの最後の青春でした。

まずは無事終えれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

今年の大本命はやはり、明治大学でした。

昨年度、明治大学が圧倒的なポイント差で優勝してから、さらに戦力強化した今年の明治は、やはり強敵でした。

主力メンバーは、4年森平、3年池田健星、2年三浦圭でした。

関東学院も、インカレチャンプ関港大を筆頭に、池田拓海を加えて、経験者2名が連なる強豪校。勢いに乗れば優勝する可能性大のチームでした。

主力メンバーは、関港大、池田拓海、そして片岡千学と石川圭祐でした。

京都大学は、層の厚い4回生を筆頭に、次世代の山本健治も加え、打倒明治を掲げて団体戦にすべてを懸けてきました。それだけに十分自信はありました。

主力メンバーは、鈴木、深尾、松本。吹き要因としてNTの杉原でした。

 

この3校を中心に優勝争いが繰り広げられる中、関西学院、同志社、大阪、上智を中心とした入賞争いも熾烈で、稀にみるハイレベルなポイント合戦となりました。

 

1日目。雨。少し肌寒い中、初めて経験する「南東」の風向でした。

【1R:南東2m(主にマスパン)】鈴木

1上

非常にシフティな海面でした。スタート2分前までは下有利気味でしたが、スタート直前に上は上有利になり、スタート後、スタボがどんどん上りました。京大は真ん中~下からスタートしていたため、やや厳しい展開でした。ただ、左海面にポートリフトが入ってきたため、スタート直後の高さの差をここでかなり挽回することができました。上からスタートした大阪大学の三艇がコースの2/3までは良い走りができていましたが、スタボが最もヘダーしているタイミングでスタボを長く使っていたため、順位を落としていました。マスパン風域の海南は、リフト・上マークに近づくタック・ロングを使うことが大切であると感じました。

2上(東に上マーク打ち換え)

セオリー通り、ロングであるポートを早く消化し、その後リフトを繋いで上マークに最短距離を引いた艇が速かったです。

1.森平(明治) 2.中村(同志社) 3.池田健星(明治) 4.深尾(京大) 5.小山(神奈川) 6.イケタク(関東) 7,秋元(上智) 8.六車(立命館) 9.田中(神戸)

明治16pt 

京都28pt

同志社29pt

 

いきなり明治が16ptにまとめて、やはり今年も厳しい戦いになるな、と感じました。

【2R:北東4m】鈴木

1上

スタートはやや上有利、スタート後、スタボが若干ヘダーしていきました。

左に吸われたものの、左奥まで行ってもポートは上るわけではなく、右奥にうっすら見えたスタボリフトブローに伸ばした三浦圭(明治)が速かったです。

海面は見づらく、右が伸びてくると予想できませんでした。

2上

スタボロングであるものの、かなりシフティガスティーな海面で、非常に難しかったです。

ハノ字ストパン、平行ストパン、上らせ重めリーパン、ハーネス等をいろいろ使いましたが、どれが正解か分からなかったです。

1.三浦圭(明治)  2.尾關(関西) 3.関港大(関東) 4.鈴木(京大) 5.植村(阪大) ..8.鈴木玲音(早稲田)

京都22pt

明治22pt

関西33pt

【3R:北東5m】松本

雨の中、ゼネリコを挟み、下有利でスタートしました。左奥にブローが見えていましたが、ロングを先に消化したい松本(京都)と健星(明治)、イケタク(関東)は即タックでポートを伸ばす展開に。しかし結局、ポートリフトが続く展開で、左に伸ばしてブローを獲りにいった上ピン片岡(関東)、港大(関東)、圭(明治)が大きくリードしました。右に伸ばした勢はかなり順位を落とし、途中で左にリカバリーした僕はなんとか巻き返しました。そのまま、上位陣3人は変わらず、2上で松本(京都)、小山(神奈川)が右のブローを取りに行き、大きくまくりました。

1.三浦圭(明治) 2.関港大(関東) 3.片岡(関東) 4.松本(京大) 5.小山(神奈川) 6.皆川(関西) ..9.横田(同志社)

明治18pt、関西21pt、京都24pt

 

1日目暫定順位 

1.明治56pt 

2.京都74pt 

3.関東117pt

 

1日目を終え、上位チームの異常に安定したリザルトをみて、普通では勝てないなと少し焦りがありました。2日目に向けて、多少の策を練りました。

【4R:北東7~10m】深尾

今大会最も吹いたレースでした。

左から山を越えた強いブローが入り、右は地形の影響によるスタボリフトといった、セオリー通りの海面でした。

上位陣はスタートをしっかりと決め、左奥の強いブローでポートに返していました。

2上、上位陣は上りプレーニングで下位と大きく差を開き、吹きが速い関東勢との実力差を痛感しました。

このレースで、2013年(琉球大)以来のワンツースリーを明治が成し遂げました。

​ダンピン池田健星(明治) 2.三浦圭(明治) 3.森平(明治) 4.イケタク(関東) 5.関港大(関東) 6.横田(同志社) 7.秋元(上智)

明治6pt

関東22pt

京都27pt

【5R:北東5~7m】鈴木

このレースで、明治との差をこれ以上広げるわけにはいかない京大は、昨年吹きで走った杉原を投入して、流れを変えようとします。

ですが、思った以上に風が落ち、歯車がうまく噛み合いませんでした。

1上

下有利だったので下3からスタートを決め、左から一番大きなポートリフトが降りてくるのを待ちました。

下有利スタートで多くの艇がブランケの中、即タックしていたため、そこでの差でレグの2/3までは首位に立ちました。最後のアプローチで左が伸びたため、ポートを長く使った松本(京大)が上ピンでした。

2上

回航後のスタボが、後に回航した艇ほど上ったため、かなりまくることができました。

また、ポートアプローチを選択したことでも、かなりまくることができました。池田健星にストパンで競り勝ち、左に渡れたことがかなり大きかったです。オリンピック強化選手の池田健星に競り勝てたこの経験は、僕の中で大きな自信に繋がりました。

2下

追いブローで池田拓海にまくられました。追いブローのシチュエーションでもまくられない技術を、後輩のみんなは練習してほしいです。

1.関港大(関東) 2位池田拓海(関東) 3.鈴木(京大) 4.松本(京大) 5.池田健星(明治) ..8.中村(同志社) 9.一楽(神戸)

関東19pt

明治22pt

京都37pt

ここで関東学院がワンツーをとり、暫定2位に立ちます。

【6R:北3~4m】松本

前レースに明治と大きく離され、関東にもまくられた京大は後がありませんでした。ただならぬ覚悟で挑んだレースでした。

上有利ではあるものの、ブローが下の方に嚙んでおり、スタートのストパンで差をつけた上ピン一楽(神戸)、尾關(関西)、深尾(京大)や、上有利を活かして上り続けた圭(明治)が1上好順位でした。2上は、圭、尾關が右展開、松本、深尾が左展開をし、結局左のブローをつかんだ京大勢が大きくまくりました。フィニッシュラインで、深尾と息を合わせて圭をまくり、京大がワンツーでした。

1.松本(京大) 2.深尾(京大) 3.三浦圭(明治) 4.関港大(関東) 5.尾關(関西) ..8.宮本海(上智) ..10.一楽(神戸)

京都9pt

明治23pt

関東55pt

明治のいい流れをどうにか断ち切るために「何が何でもピンを取ってやる」と意気込んで挑んだ6R目。

狙い通りピンを取り、京大としても9ptにまとめて2日目を終えたことで、まだ明治に勝てるチャンスは十分ある、そう感じていました。

3日目。予報では吹く可能性が十分にありました。しかし、結果としては微中程度で、京大としては有利なはずでした。

 

【7R:北西2~4m】深尾

サーマルが入りたてな状況でのレースとなりました。

比較的強いブローが右に下りてくる傾向を踏まえ、スタート後早めにポートに返して右へ伸ばしました。

トップ層はオンショアで周期の大きなポートリフトに乗って左から伸びてきました。結果論として、1上はマークの位置が右海面のブローの届きにくい場所にあったため、大きなポートリフトを待つべきでした。上ピン小山航季!2上はちょうど右のブローが下りてきており、右が伸びました。レース全体を通して難しい選択を強いられる場面が多かったように思います。また、絶好調の小山(神奈川)が、得意のマスパンで2位と躍進し、一層入賞に近づきました。

 

1.三浦圭(明治) 2.小山(神奈川) 3.森平(明治) 4.深尾(京大) 5.健星(明治) ..7.皆川(関西) ..9.小林(日大) 10.川村(湘南工科)

明治9pt

京都24pt

関西38pt

明治はきっちりと京大を抑える戦い方をしてきて、京大もそれに押し負けてしまいました。

このレースで明治と差が開き、帰着しながら「このままではまずい。」と3人で話しました。

また、関西学院と同志社の戦いもバチバチでした。

【8R:北西3~6m】鈴木

京大はこのレースで初めて全員でコース取りを揃える戦略を取りました。リスキーですが、明治に勝つにはもうそれしか残されていませんでした。

1上

下有利だったので下1から出て、最も左に振れたタイミングでポートに返しました。かなりポートロングだったので、この時点で上ピンがほぼ確定しました。その後は走りすぎないようなストパン(ハの字・平行)、抜けたタイミングでは上らせリーパンをしました。

2上

ピンでしたが、さほど下の艇は意識せず、素直にブローとリフトに合わせてタックをしました。

1.鈴木(京大) 2.池田拓海(関東) 3.深尾(京大) 4.健星(明治) 5.松本(京大) 6.田中(神戸) 

京都9pt

明治22pt

同志社35pt

コース取りをそろえる戦略がはまり京大がまとめましたが、明治に及ばず。明治の優勝が確定しました。走っただけに何とも言えない感情で帰着しました。

【9R:北西3~6m】松本

既に明治大学の優勝が決定しており、京大も2位が確定した状況でした。京大鈴木が個人優勝の可能性をまだ秘め、入賞争いが熾烈であること、浜から近くて応援が届きやすいレース海面だったこと、そして4回生にとっては本当に最後のレースであること。様々な要因が重なって、今までに味わったことのない独特な緊張感が漂ったレースでした。

下有利でしたが、この風向に特有の右からの激しいリフトが降りてきて、即タックし右に伸ばした選手が有利でした。上ピンは秋元(上智)!4回生の意地と言わんばかりに、4回生が多く前を走っていました。2上もやはり、この風向に特有の「えぐリフト」(僕はそう呼んでいます)を取りに行った森平がまくり、ピン。見事、個人優勝を飾りました。

1.森平(明治) 2.尾關(関西) 3.松本(京大) 4.秋元(上智) 5.市島(明治) ..7.炭田聖奈(神戸) 

 

優勝  明治:138pt

準優勝 京都:179pt

第3位   関東:292pt

第4位   関西:437pt

第5位   同志社:482pt

第6位   大阪:565pt

明治大学が2連覇を果たしました。

昨年と同様、今年の明治も本当に強かった。

正直自分的にもチーム的にも詰めれるところまで詰めたつもりでしたが、相手が一枚上手でした。

ひとつだけ大きな反省というか学びを書いておくと「苦手を克服する以上に得意を伸ばすことが大事」ということです。

結局明治との差が開いたのは、吹きではなく微風だったことが何より大きな反省ですし、勝てる見込みはあったと思える要因です。

後輩たちは自分の得意風域で奢らず、謙虚に伸ばし続けてください。。

 

関東学院も、1,2年生が主力ながら、安定した走りを見せました。小池監督の大きなサポートも力になっていると思います。

伸びしろしかなく、来年再来年が楽しみなチームだと思います。

 

関西学院は、持ち前のメンバーの雰囲気の良さがいい方向に作用していたように思います。スター揃いの関西学院、何よりかっけえです。

惜しくも5位に終わった同志社ですが、今年の同志社は4回生を中心に、団体優勝を本気で狙っていたように思います。それだけに悔しかったと思います。

6位阪大。最後の最後まで上智と接戦を繰り広げて、最後に入賞したのはさすがです。2年連続の入賞で、本物のチーム力がついてきたんだと思います。

 

個人は明治4年生の森平が優勝。明治は、2人のジュニア選手がいますが、その2人を抑えて森平が個人優勝したことは、今後の学連にとっても大きな意味を持つと思います。4回生になってどんどん速くなっていった森平、心からおめでとうと言いたいです。

 

上位8人までを、明治、京大、関東が占め、さらに、シングルレースが4回も飛び出すなど、多分ここ最近で最も接戦だったのではないでしょうか。

こんなヒリヒリとしたレースに出場できて本当に楽しかったし、今思い出しても最高に熱いです。あ~もう一回出たい。

こうして、2020年度インカレ団体戦の幕が閉じました。

あいにく、新型コロナの影響で、いつものようなレセプションパーティーは行われず、セーリングセンターでの簡易的な表彰式だけとなりました。

 

レポートを書いてる今からすると、本当にギリギリのタイミングで団体戦を行えたことが奇跡のようです。

今は部活停止となっている大学も多いようですが、この時期をどう乗り切るかで、本当のチーム力、その人の力が試されるように思います。

みんな海には出れない分、逆に開いた差を埋めるチャンスかもしれません。

 

今後は一学連OBとして、陰ながら応援していきたいと思います。頑張ってください。

 

また、改めて運営してくださった皆様、ずっと動画を取り続け、世に学連を発信し続けてくださっている奥田さん、応援してくださった保護者の方々、本当にありがとうございました。

​【第15位 横浜市立大学】

​【第14位 滋賀大学】

​【第13位 日本大学】

​【第12位 早稲田大学】

​【第11位 滋賀県立大学】

​【第10位 神奈川大学】

​【第9位 青山学院大学】

​【第8位 神戸大学】

​【第7位 上智大学】

​【第6位 大阪大学】

​【第5位 同志社大学】

​【第4位 関西学院大学】

​【第3位 関東学院大学】

​【準優勝 京都大学】

​【優勝 明治大学】

​【個人リザルトTOP40】

今は学連史はじまって以来の状況が続いています。

非常事態ではありますが、正しく恐れて諦めず!

冷静に、各自の健康に気づかってください

​学連向上委員会 奥田より

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